働きたいママが “リスク少なく働ける” 日本の未来づくり

働きたいママが “リスク少なく働ける” 日本の未来づくり

小野舞子さん

「働くことが好きなんですか?」

「はい、大好きです!」

そう笑顔で即答したのは、大阪で起業スクールを運営する小野舞子さん。

現在は、「主婦が仕事を生み出すサロン」の代表として活動する準備を進めているといいます。

 

世の中には市や自治体が主催する「起業スクール」のほか、民間が実施する「起業塾」や「経営塾」が数多く存在するといいます。

そんな中、主婦を対象にビジネスの立ち上げサポートをする小野さんは、業界に対してある警鐘を鳴らしています。

 

子育てママ、主婦に対する理解の差

起業スクールの卒業生

「子育てママや、家事に追われている主婦。それぞれの環境に見合った提案ができるセミナー講師やコンサルタントはまだまだ少ないように感じています」

そう話す小野さん。具体的なところを尋ねると、

 

・より稼げた方がいいという提案

・大きなことを成し遂げる方法論

・新しいものを生み出す起業のスタイル

 

などの指導が業界的に多いと小野さんは指摘します。

「起業」を目指すのであれば当たり前のように感じてしまうところですが、現実に起きていることは意外なことばかりでした。

 

「これは私も経験したのですが、産後10ヶ月ぐらいまでは週に1回、2~3時間の外出だけで体力的に精一杯でした。2人目の出産で年齢的なこともあったのかもしれないですけれど、とても出産の3ヶ月後から働き出す、みたいなことはできませんでした」

これらに類するエピソードは出産を経験した子育てママにとっては当たり前のことでも、それ以外の人、特に男性のセミナー講師やコンサルタントの方々からすると理解はできても共感まではしにくい。

ここにズレの原因があるのではと話します。

 

出産後しばらくは隔離された環境での生活が続くため、何かやりたいことがあっても動き出すまでのハードルは思っているよりも高い。

「主婦起業のスタートはまず、“家族以外の大人と話す時間をつくること” から始まるんです」

 

それでもなぜ「起業」するのか?

小野舞子さん

なぜそこまでして「働き方」の選択肢を増やそうとするのか?

産後の体力的な大変さを知れば知るほど、「なぜそこまでして働かなくてはならないのか?」という疑問が浮かぶ人もいます。

その点について尋ねたところ、「大前提として、まず私は働くことが好きなんです」という前置きがあったあと、こう話してくれました。

 

「専業主婦でもいいと思います。でも私は、産後も働きたいと考える女性だってきっと多いんじゃないかって考えているんです」

そして同時に、国の働き方制度にも疑問があるといいます。

 

「起業ではなく、正社員として働くのだっていいと思うんです。ですが、現状日本の制度としてそれがかなり難しいと思っています。だからこそ選択肢の1つとして『起業』というものを提案しています」

ここから先の詳しいお考えを、インタビュー形式でお届けしたいと思います。

 

お仕事好きな女性が気持ちよく働ける環境を

セミナーの様子

ーー小野さんは日本の憲法に対しても疑問を持っていると伺いました。

小野:そうですね。憲法27条に「日本国民には働く義務がある」と書かれているにもかかわらず、産後の女性が働きたいと思った時の環境の悪さにはひどいものがあるというのはずっと感じていました。

 

ーー具体的に、どういったところに環境の悪さを感じてきたのでしょう?

小野:私が1人目の子どもを出産したときは正社員だったんです。育休と産休を取っていたんですが、そのあとで保育園に入れないという事情もあり、結果的に会社を辞めざるを得ない環境でした。

 

ーー保育園の問題は1つの社会問題としても大きく取り上げられていますよね。

小野:実家が個人の化粧品店だったこともあり、そのあと私は自営業者として働くことになるんですが、後に2人目の子どもを授かったとき、ちょうど一緒に経営していた母も病気がちだったこともありお店をやめることにしたんです。

 

ーー出産のたびにキャリアがストップしてしまう状況だったんですね。

小野:妊娠するたびに仕事を手放していましたね。保育園には入れず、民間で一時的に預かってくれるところはあるものの、それで仕事が取れるわけでもなく、仕事が取れたからといって保育園に入れるわけでもなく。本当に悪循環でしたね。

 

ーーそこで目をつけたのが「起業」というスタイルだったと。

小野:正社員という働き方ができるのであればもちろんそれでもいいのですが、どうしても「時間と場所」に制限がかかってしまうところがネックなんです。

 

ーー保育園も子どもの熱がある時は預かってくれないですし、そうなると正社員として働くママは仕事を抜けざるを得なかったりで、色々なところで罪悪感が出やすいですよね。

小野:その点、起業というスタイルですと「時間と場所」に制限がないんです。

 

ーーただすでに前述していますが、起業というスタイルで働くことも決してラクな道ではありませんよね。

小野:そのために私の「起業スクール」や、これから立ち上げる「サロン」が重要になってくると考えています。

 

小野舞子

 

ーー具体的に、スクールやサロンではどのようなことを伝える活動をされているんですか?

小野:まず大切なのがその人に合った「サイズ感」。そして「働くボリューム」です。

 

ーー具体的に、詳しく教えてもらえますか?

小野:女性の場合は「つながり」や「居場所」を大切にしたいケースが多いんです。子どもや家族と一緒にいたいという願いの部分が大きい場合、必ずしも稼ぐことが優先にはならないんです。

 

ーー目的が違うんですね。

小野:女性の場合、大きなことを成したいのではなく、”今の生活をちょっと変えたい” というニーズなんです。特に主婦の場合「家族以外の大人と話すのっていつぐらいぶりやろー」っていうレベルからのスタートになりますから。

 

ーーそう考えると、売上売上と突き進むのとは事情が違いますね。

小野:そうなんです。でも自分が本当に大切にしたい価値観を無視してしまうとバランスが崩れて続かなくなってしまいます。そういう意味では、Facebook のようなSNS を見るのも弊害がありますね。

 

ーーちなみに、売上の規模感として主婦起業の方というのはどのあたりをまず目指されるんですか?

小野:多いのはパート収入と同じくらい、だいたい月に8万円ぐらいを目指すケースが多いです。ですがそれも、その人が何を大切にしているかによって「サイズ感」や「働くボリューム」は変わります。

 

ーー今は情報も多いので、どうしても振りまわれてしまいがちですよね。

小野:大切なのは、憧れなどの影響をうけて階段を飛ばしてしまわないことです。すぐに結果が出ないことで打ちのめされてしまう方が多いんですが、「自分サイズ」と「働くボリューム」を意識してちゃんと組み立てていけば大丈夫なんですよね。

 

小野舞子さん

 

ーー少し話は変わりますが、現在すでに「起業スクール」を運営されているにもかかわらず、さらに「サロン」も立ち上げようと思い至った経緯はどのようなものだったんですか?

小野:市が主催する「起業スクール」へ通っていたこともあるのですが、そこで目にしたのが “想像以上に起業に関する情報が届いていない” という現実だったんです。

 

ーー想像以上?

小野:想像以上です。例えば、方向性が決まらず何か月も動けないとか、やることがいつもごちゃごちゃしていて何も進まないという悩みを女性起業を目指す方にはあったりするのですが、それがもう上級レベルの悩みという感じです。一歩踏み出している時点でもう上級者。

 

ーーそもそも、まったく起業に関する知識がないという感じですね。

小野:なのでサロンでは、まず「情報」を届けるというところからスタートさせようと思っています。洗濯物をしている時にスマホの音声で情報を得られるとか、そこからですね。

 

ーー今後サロンで伝えていきたいこと、ビジョンなどはありますか?

小野:今後はサロンを行政や企業とも繋げていき、サロン内で仕事のシェアもしていきたいです。現時点では自分が本当求めている働き方を知り、それに合わせた行動ができるというところまでは一定の成果が出ていると考えていますので、その次のステップですね。

 

ーー最後に、小野さんが今の仕事をする「喜び」が何かを教えてもらえますか?

小野:「笑ってることが増えたんです」という感想をいただけたことが一番嬉しかったですね。

 

ーー笑顔、ということですか?

小野:主婦をしていると子どもと向き合う時間も長く、自己否定の連続だったりするんですよね。子どもが熱を出せば「クーラーを強くしすぎたかな」とか「外に連れ出しすぎたかな…」とか。

いつも心配ごとがあるし、気も張ってる。毎日毎日は、楽しくはないですよね。笑

だからこそ、その中で笑顔が増えたということは素晴らしいなって思うんです。

 

ーーサロンという次の起業サポートの展開、楽しみにしています。今日はありがとうございました。

小野:こちらこそ、ありがとうございました。

 


 

現在10名の仲間と企画して動いているというサロンの内容は、「実際に働けなくて困った経験を持つ」という女性のリアルな声を反映させているとのこと。

クラウドファンディングなども2018年10月31日まで実施中。

https://faavo.jp/osaka/project/3103

 

そんな小野舞子さんの情報は、下記から手に入れることができます。

 

公式ホームページ

https://maikoacademy.themedia.jp/

公式ブログ

https://ameblo.jp/rionomai/

小野舞子のLINE@登録

LINE@ID の検索はこちら↓
@ljx0706p

 

 

INTERVIEWカテゴリの最新記事