教育現場が大きく変わる、小さな草の根活動

教育現場が大きく変わる、小さな草の根活動

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「教育の現場は、私ひとりのアプローチでは大きくは変えられません」。

「ですが、ヘッドピンとして120%活躍する先生たちが100人いたら…。社会への波及効果は計り知れません」。

お話を伺ったのは、長野県でカウンセラーとして活躍する、臨床心理士の上間春江さん。

 

市民タイムス、信濃毎日新聞、MGプレス、そして県からの取材を含め、さまざまな現地メディアに取り上げられ続けている上間さんの活動とはどのようなものなのか。

くわしいお話を伺いました。

 

疲弊する学校現場 ―「不信の再生産」とは?

教育の現場

上間さんは、0~20歳という幅広い年齢層を対象にしたカウンセラーで、その活動も多岐にわたるといいます。

乳幼児や未就学児(0~5歳)を育てるママと子を対象にした子育て支援から始まり、小中高のスクールカウンセラーとしても活躍しています。

公的機関からのお仕事が多く、不登校などの教育問題にも対応することが多くなる中、教育現場で起きている、ある課題に気がついたそうです。

教育現場の課題。それは、「不信の再生産」と呼べるような構造的な問題です。

 

学校現場では、日々、先生たちは、とても一生懸命教育活動に取り組んでいます。

しかし、国などの大きな機関へ上がる報告は、全国単位で見たときに一番問題がある極端な問題ケースがピックアップされることが多く、そのたびに、予防策として、新たな通達が出されたりします。

そうすると何が起きるか?

 

これまで行ってきた学校現場のよい取り組みは、まったく顧みられることなく、「問題が起きたので、変わりなさい!」というメッセージが伝わります。

すると、先生たちは、教育の専門家として、「これまでやってきたこと」「これまで出来ていたこと」への全否定が起こり、また新しいところからの再出発となります。

これでは、先生たちは、自分たちへの信頼(自信)を失っていきかねません。

 

実際、スクールカウンセラーとして依頼される際、

「この子、発達障がいかもしれませんが、自分たちは、専門家ではないので、対応をよろしくお願いします」

と、カウンセラーや医療等に、丸投げされることが、しばしば起こります。

自分たちのやることへの信頼がありつつ、できない部分に手を貸してほしいという協力関係と、自分たちではもうできないので、あとよろしくね、というのは全然ちがう、と懸念を示しています。

 

自己信頼の大切さに目覚めるまでのエピソード

写真③どん底体験からの気づき

上間さんは幼少期、大人に理解されることなく、自分を否定し続け、あげくにはその身が破たんするほどの挫折を経験することになります。

くわしくは上間さん自身が寄稿してくださったこちらの記事に詳細が描かれています↓

『子育てに不安を感じる時、読んでほしい記事』

 

──自分は、そのままでは嫌われる存在。

そんな思い込みをもってしまった上間さんは、周囲を見返すために学歴を追い、次々に目標達成を続けます。

しかし、出産と子育てを経験する中で、それまでの自己不信の生き方が、大きく破綻したといいます。

自分へのダメ出し意識が強いことで、子どもを見ていても、ダメな部分に注意がいき、常に不安や心配を抱え、いろんなことがうまくいかなくなりました。

 

──生き方を変えなければ、まずい…

そう感じて、試行錯誤を続けたところ、「自分を信頼し、どんな自分をも肯定すること」から人生が変わったといいます。

そして、「本来の自分のままに生きることで、自分が持つ可能性が開かれていく」ことを確信しました。

こうしたご自身の経験から、上間さんは、「開かれた本来の自分」というコンセプトを掲げて、活動するようになったといいます。

 

「開かれた本来の自分」というのは、“可能性の開かれた本来の自分”という意味です。

私たちは、望んだ未来を「今、ここから」作り出していける力を持っています。

その力は、本来の自分で生きる時に、発揮できるものです。

また、本来の自分で生きる人は、まわりの人の底力を呼び覚ますパワーを持っています。

ですから、子どもの力を引き出し、成長させたいなら、なにより、関わる大人たちが、自分を信頼し、本来の自分でいることが、大切なんです。

 

上間さんは、こうした考え方を広げるべく、仲間とチームを組み、『子どものミカタプロジェクト』という共同運営事業をスタートし、お母さんたちへのサポート活動を行っています。

また、ご自身でも、『開かれた本来の自分に出会う5ステッププログラム』というオリジナルのセッションを構築し、提供しています。

 

個人セッション風景

 

しかし、まだまだビジョンの達成には道のり遠く、次なる一手を視野に入れているといいます。

そのあたりを詳しく聞いてみました。

 

上間春江の目指すビジョンとは?

講座の様子

ーー今回は『ビジョンを持ってはたらく女性』というテーマで取材をさせてもらっているのですが、まずは上間さんの現在の活動を改めてお聞きしてもよろしいですか?

上間:お仕事の中心は、カウンセラーとして公共機関や行政との取り組みになります。個人でのお仕事としては『本来の自分で生きる』ことを目指すプログラムの提供や、『子どものミカタプロジェクト』の運営などです。

 

ーーどんな方が主にプログラムを受講されるのですか?

上間今はお母さん方に需要があります。その中でも育休中のママや、仕事復帰の手前、もしくは子育てが終わりかけているタイミングでお申込みをされる方が多いですね。

 

ーーそのタイミングには何か傾向や特徴があるのですか?

上間:やはり「自分がどう生きるか?」を問われるタイミングなんだと思います。

 

ーーカウンセラーとしてのお仕事はどうですか?

上間:活動自体は幅広いのですが、その中でもスクールカウンセラーとして不登校の生徒へのアプローチが多い現状はあります。

 

ーーかなり教育業界としての課題を感じていらっしゃるとのことですが。

上間:以前東京でカウンセラーのお仕事をしていた時は、2~3年かけて子どもたちとかかわる長期的なものも多かったのですが、地方へ行くと予算の関係もあり、おひとりに会える時間が、限られていました。45分や60分で、結果を出していかないと、お会いした意味がない、そんな状況があります。

 

ーーそれはかなりのカウンセリング力が求められますね!?

上間:最初は、苦労しました。長期でのアプローチと、超短期でのアプローチでは、前提となる理論も、まったくの別物でしたから。ですがおかげさまで、早いときには1回のカウンセリングで主訴を解消し、不登校の改善がみられるケースなども出てきています。

 

ーー何か心掛けていらっしゃることはあるんですか?

上間:出会ったご縁を大切に、目の前の方の力を信頼し、何かしらの「結果を出す」ことを意識し、「今日話せてよかった」と思ってもらうことです。実際そうでないと、見切られますから(笑)。

 

ーープロフェッショナルの魂を感じます。ではかなりお仕事は順調?

上間:教育現場には、まだまだ課題があると思っています。どんなに私がたくさんの方々にアプローチができるとしても、それには限界があります。ゆくゆくは、『本来の自分で生きる』という力を学校の先生方にも広めていきたいなと思っています。

 

ーーそこにはどのような狙いがあるのですか?

上間:以前、ある学校の先生が私のプログラムを受けてくださったんです。そしたら、そこから、先生が本来もつ可能性が、どんどん表に出てきて、教育・医療・福祉との連携を推進するような大規模な研修を企画・開催するなど、すごく大きな波及効果があったんです。

 

ーーそれはすごいですね!

上間:ボーリングでいうところのヘッドピンとなる先生を増やして、それぞれが120%の力を発揮すると、たとえば担任の先生なら30人の生徒、保護者にまで波及しますし、学年主任の先生であればもっと波及しますよね。そこに可能性を感じたんです。

 

ーー100人のヘッドピンとなる先生が誕生したら、生徒だけでもすごい人数に波及しますね。

上間:これまでの構造を大きく変えることは難しいとしても、個々の現場で、すでにできていることを見つけ、やれていることを伸ばすのは簡単だと思っています。そのためには、先生ひとりひとりが、教育の専門家としての可能性を信頼し、本来の自分を発揮することが、なにより大切だと思っています。

 

ーー「開かれた本来の自分」が必要なのは、子どもだけじゃなく大人も、ということですね。

上間“誰もがそのままですばらしい存在である” と心底実感できる人たちが増えれば、社会は絶対に変わると思っています。今後はヘッドピンとなる先生方を増やせたら、その流れはもっと加速できると思っています。

 

ーー今の日本教育に本当に必要なメッセージだと思います。今日はお時間をいただきありがとうございました。

上間:こちらこそ、ありがとうございました。

 


 

大人から子どもまで、広くカウンセリング活動を行う上間春江さん。

現在の活動をさまざまなメディアで発信されていますので、それをまとめさせていただきました。

特に無料のメール講座は人気で、『イライラママ卒業編』『本来の自分を見つける編』の2つから自分により必要なものを選べるそうです。

 

▼ホームページ
https://happy-mirai-create.jimdo.com/

▼ブログ
https://ameblo.jp/happy-mirai-create

▼無料メール講座 イライラママ卒業編
https://goo.gl/Gk2Bni

▼無料メール講座 本来の自分を見つける編
https://goo.gl/cniVqr

▼「開かれた本来の自分で生きる」5ステッププログラム
https://goo.gl/pWAF3Q

教育現場

 

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